私のペットは俺様美男!!!







「あーっ、終わったぁ!!」

放課後、円香がうんと背伸びをして鞄を持った。

「真理亜、どっか寄ってく?」

「あ、ちょっと無理。」

恭介と亜樹がうまくやってるか、心配だし…。

円香は鞄を担いで、満面の笑みを浮かべた。

「じゃ、彼氏とデートして来よっかなー。」

「最初が肝心なんでしょ?行ってらっしゃい。」

「ありがと。アンタも犬と仲よくねー。じゃ、バイバイ!!」

ルンルンと効果音がつきそうな程期限がよさげに去っていく円香に手を振り、私も鞄を持った。


今ごろ…恭介は何をしているだろう?


新しい兄さんができたみたいで、私は知らず知らずのうちに笑みを漏らしていた。


……………肩書きはペットだけど。





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