私のペットは俺様美男!!!




リビングに入ると、机には大量に紙が散乱していた。

紙には綺麗な字で平仮名がたくさん書いてあって、その隣にぐちゃぐちゃな亜樹の字が綴ってあった。


………本当に勉強教えてくれたんだ。


「……ありがと、恭介。」

「ご褒美は?」

「…………………………………は?」

私は恭介を見上げる。

「ペットがご主人さまの命令聞いてやったんだぞ?普通なんかご褒美があるだろうが。」

「あるだろうがじゃないでしょ。何でそんなに上から目線なの。」

「……………くれないのか?」

恭介が不敵に笑う。



ご、ご褒美?



ジャーキー………は流石にキレるだろうな。



「さ、散歩に行く……とか……。」

「お前、大の大人の男がそれで喜ぶと思ってんのか?」

「う……じゃあ…。」


ご褒美…。


「200円…とか?」

「…………それ、ガチで言ってる?」

「大人の男って言ってもペットの分際でしょっ!!大人しく散歩で我慢しなさいッ!!」

「嫌だ。」



コイツっ…!!


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