私のペットは俺様美男!!!
「懸賞当たってさ、無料なんだけど…。」
≪嫌ったら嫌。あそこ全部絶叫じゃん。≫
「そ、そうだけど…。」
ネズミーランドはギネスに載るくらいの絶叫マシーンの宝庫。
「無料だよ?」
≪一人で行け。≫
ピ。
ツー、ツー、ツー……。
「薄情者…。」
「断られた?」
叶多君が笑う。
「あき、行くー!!」
「亜樹が?」
ぴょんぴょん跳ねる亜樹に、私は苦笑した。
「亜樹は無理だよ…。身長制限に全部引っ掛かる。」
「彼氏と行けば?」
叶多君の何気無い言葉に、私は微笑する。
「彼氏いない歴=年齢ですが何か?」
「お前、顔だけは良いのに。うるさいからただのガキにしか見ないんだよな…。」
「ただのガキって何。」
チビは認めるけどガキは酷い。