私のペットは俺様美男!!!
【40分後】
「できた…。」
「遅ぇよ。ホットケーキなんて10分そこらあれば出来るだろうが…。」
ソファに座る恭介は、すっかり不機嫌になっていた。
「ふーん、出来たんだ。どれ。」
叶多君が身を乗り出して、私の作ったホットケーキを見る。
「普通だな。見た目は。」
「美味しいはずだよ。ささ、どーぞ!!」
私は恭介にフォークを差し出す。
「ああ。美味そうだな。」
優しげに細められた目に、私は顔が変ににやけるのを感じた。
―――イケメンはどんな表情しても様になるなぁ。
恭介がケーキを口に運ぶ。
「…………………これ、さ。」
恭介が小さく呟いた。
「何か入ってね?」
「うん。桜エビ。」
「……………………。」