私のペットは俺様美男!!!





「………別に良いけど……。」

恭介は眉を潜めて、けれど小さく頷いた。

「じゃ、恭介の部屋入るね。」


使われていない客室だった部屋は、恭介のムスク系の匂いが微かにした。

ベッドに腰掛けて、私は恭介を見た。

「……?座らないの?」

「…どこに。」

「隣。」

え、他に座るとこある?

すると恭介は小さく溜め息をついて、私の隣に座った。

「ベッドに男と2人きりだぞ。何でそんなに無防備なんだ…。」

「でも恭介私に興味無いでしょ。」

「…………どうだろうな。」

月明かりが恭介の美貌を照らす。

不敵な微笑に、私は苦笑した。

「魅力無いの分かってるし。」

「……色気は無いな。」

「うっさいなもう。」

私は恭介から目を逸らして、暗闇に目を落とした。

「…………寂しかったのかなぁ。」

「何が。」

「ペット欲しかったのは、さ。」

私は溜め息をつき、恭介に視線を戻した。

「私、ペット欲しかったんだよね。」


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