私のペットは俺様美男!!!
「家帰っても、誰もいなくて。亜樹は保育園、叶多君は仕事。母さんと父さんは天国。」
私は恭介の瞳を見つめた。
「だから、ペットが欲しかった。」
「俺がいるだろ?」
「うん。だから、私寂しくないよ。けどさ、恭介が寂しそう。」
私の言葉に、恭介が息を呑んだのが分かった。
「……家に、帰ったら?なんか、寂しそう。」
「……俺の居場所は実家に無い。」
「弟さん?」
「俺、極道だって言っただろう?」
頷く。
「本当は高校に行きたかったけど、親に無理矢理縛り付けられて。………色々勉強したよ、裏の売買とか…喧嘩の仕方とか…な。」
恭介の目は私を見てるけど、どこか遠くを見ていた。
「次期組長になるのは俺なはずだった……けど、出来の良い弟にそそのかされて、無様にこけたよ。」