モテヤンキーにコクられて
「おー。本音だからな」


「……あたし、帰ります 」


ガタッと席を立とうとしたら、柴田先輩に腕を掴まれた。


「……ココ、誰もいねーんだけど 」


……はいっ!?


ニッと目を細め、嬉しそうな顔の柴田先輩を見て、なんだかすっごくイヤな予感がした。


「ちょっ……なんなんですか!?」


「なにって……そのぐらい、わかれよ。ずっとガマンしてんだよ」


「ガマンって…… 」


あたしは思わず後ずさる。



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