モテヤンキーにコクられて
「……まぁ、このぐらいならいーですけど?」



あたしの膝の上で、ゴロゴロしてる柴田先輩が妙にかわいく思えてくる。



「美桜の足……柔らかい」



「そーいう、変態発言したら……速攻、膝の上から落としますよ?」



「お~、怖ぇ。わかった、じゃあこのまま寝るから」



柴田先輩は目を閉じたまま笑って、大人しくなった。



なんだか幸せそうな顔をしてるのを見てると、あたしの心もホッコリと温かくなってくる。




……ドキドキする。



あたしの膝の上で……柴田先輩が……。



「やっぱいいよな~、膝マクラって。チョー好きなんだよな~」



……ん?



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