モテヤンキーにコクられて
「そーなんですか?」



「そ。このまま頭撫でてもらったりな~……美桜も、やって?」



柴田先輩があたしを見上げ、キュッと目を細めて子供みたいに笑う。



その仕草は……かわいいけど。



だけどだけど、なんだかムカムカしてきた。



「あたし、やっぱり授業に出ます……」



柴田先輩の頭をそっとイスの上に乗せて、いそいそと立ちあがる。








「……美桜、どした? なんだよ……もう膝マクラしてくんねーの?」



柴田先輩はあたしの態度が急変したから、変に思ってるのかあたしの顔を覗きこんできた。






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