モテヤンキーにコクられて
柴田先輩は目を細めて笑うと、あたしの手を優しく握る。



うわぁ……手ぇつないじゃった……。



ドキドキする……。



柴田先輩は……なんて、言うの?



「聞きたくない? まー、それでも教えてやるよ。答えはこうだ。

もちろんお前のことが一番好きだけど……それ以上に、俺好みにしてくだけだから」



「……えぇっ!? なにそれっ……」



「な~、美桜ちゃん。お前ってさ、ツンツンしてるけど……実は、今だって……俺からのキス、待ってるだろ?」



はっ……はいぃ!?



「しっ、柴田先輩! アタマおかしくなっちゃいました!? あたしそんなの一言も言ってないしっ!!」



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