モテヤンキーにコクられて
「なんて……な。ムリ、だよな?」



柴田先輩はフッと笑って、ポケットに手を突っ込んで先に歩きはじめた。



あたし……行こうかな。



最初から家でデートなんてありえないって思ってたけど、家の方がゆっくりできるし……。



緊張はするけど、柴田先輩だって緊張してるみたいだから……別にそこまで警戒する必要も……ないのかもしれないよね。



「行きます……」



「……え、マジで?」



「ハイ……。普通にしゃべるだけですよね」



「もちろん、そのつもり。ラッキ~!!」



なんだかいつもの柴田先輩に戻ってる。



フフッ、なんだかかわいい。







< 339 / 396 >

この作品をシェア

pagetop