モテヤンキーにコクられて
「生まれ変わった……だって。柴田先輩、高校入学のときに生まれ変わったんじゃなかったの?」



あたしが冗談っぽく聞くと、ハハって笑ってる。



「美桜のためなら、何度でも生まれ変わるけど? 次はまた硬派な俺に生まれかわってほしい?」



「んー、それもいいけど……やっぱり、今の柴田先輩の方が……いいかな。

金髪、カッコいいし」



ボソッとあたしが言ったのを、柴田先輩は聞きのがさなかった。



「マジで? 美桜に合わせて、黒く戻そーかって思ったけど……コレでいい?」



「いいと思います。似合ってるもん……」



あぁ、ヤダ。



自分で言って鳥肌立ちそう。



素直なら素直で、そんな自分が自分で気持ち悪い。


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