モテヤンキーにコクられて
「あっそぉ。じゃ、明日」


「明日も無理です」


再び即答すると、柴田先輩は眉間にシワを寄せ、あたしを軽く睨んできた。


「俺の誘い断るとか、いい度胸してんね?」






見た目は怖いし、言い方も俺様だけど、あたしはこの人が怖くはないんだ。


それは…。


数年前の、


まだ、ヤンキーじゃなかった頃の、


柴田先輩を…


知ってるから。




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