モテヤンキーにコクられて
だけど柴田先輩は、微動だに動こうとしない。


「家入るまで、ここにいてやるよ」


「いえ、そんな気遣いは結構です」


だってあたしは、このまま表札を隠さないといけないから。


「気遣いじゃねーの。俺がお前のこと、ずっと見てたいから」


なっ…何なの、柴田先輩!!


顏が赤くなるっ。


見られたくなくって、思わず顔を背けた。





そしたら柴田先輩が、あたしの方に歩み寄ってくる。


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