モテヤンキーにコクられて
サナが言ってたみたいに、このまま柴田先輩に抱きつくのも、アリなのかな…。


…あたし、まだ好きなのかもしれない。


だって、柴田先輩がここにいるって思うだけで…嬉しくて泣きそうになる。






「…緊張するんで…もう少し、離れて下さい…」


やっとのことでそう言うと、柴田先輩は、あたしから離れてくれた。


そして、ニヤッと笑う。


「いきなりキスすると思った?」


「きっ…キス!?だっ、誰もそんなこと、言ってないじゃないですかっ!!!!」


ほんのり熱かった顏が、一気にのぼせあがった。





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