気になる年下男【短編】
私は年の割りには恥ずかしくて、カウンター内に浩介くんが居ると近付けなかったが、その日はDVDを握りしめて…カウンターへ向かった。



すると、話し込んでいた浩介くんが私の前に立った。


「カードをお預かりします。」


普通の接客なんだけど…私は一人でドキドキしていた。


まともに顔が見れない…


もしかしたら、顔が赤いかも…


なんて気にしだしたら、きりがなく…


そんな一方通行な、私の気持ちとは関係なく…
淡々と接客業務を続ける浩介くん。


それは、当たり前と言えば当たり前なのだ。


だって、浩介くんにしてみれば私は、よくビデオを借りに来るただのお客さんなんだから……!



「返却日は来週の土曜までとなっています…」


っと借りたDVDを手渡された時…彼の手に触れた。
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