LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「あの……輸血したのって……」



「うん…。海斗たち話してなかったみたいだけど、私と海花がA型でね?輸血が足りないから、協力させて貰ったの」



どうして、海斗は話してくれなかったんだろう。

重要な事なのに。



「知らなくて、すみません…。
ご迷惑お掛けして。ありがとうございました」



お母さんに頭を下げ、私は海斗を睨むように見た。

海斗は私に申し訳なさそうに見るも、許せない。



「気にしないでね?決めたのは、私なんだから」



そう言って貰えて有難いけど。

聞いて居たかった。
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