LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「だから産婦人科に行って、堕胎も相談しようと思った。けど……待合室に妊婦さんがたくさん居て、産みたい!産まなきゃダメだ!と思ったんだ。暢の子供、私1人でも愛して、育てようってね。
それなのに…“居ないねぇ。想像妊娠だったみたいね”って……って、産みたいと思ったのに…居ないの…っ…。私の赤ちゃん、どこにも……」



顔を覆って泣く芽ちゃんの背中を擦りに行くと、彼女の隣に来てた成美と一緒に抱き着かれた。

共に泣いてる成美の頭を撫でる。



「…暢の赤ちゃん…に…会いたかったよぉ゛…ッ…」



…会えるさ。

いつか、また必ず。
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