LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
しかし、安易に言える言葉ではないと、必死に口を閉ざす。

成美と手を握り合い、ベッドに眠る芽ちゃん。

頭を撫で、布団を掛け直して家を出た。

まだ21時だと言うのに、マンション付近は不気味なほど静かだ。

3人の勤務先であるコンビニの前では、高校生がたむろしてる。



「ヤバい!あの人ちょーカッコいいー!!」



「おぉ!お前のマジ好みじゃねぇか!(笑)」



「抱かれたぁい…!」



…堂々と聞こえてんだよ。

生憎、可愛い奥さんも居る俺は、振り向いてもやらないけど。

店内に入り、レジに立ってる見覚えのある男に店員に、下川さんを呼んで貰った。
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