LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
食べ終え、お礼に片付けて家路へと着く。

星たちが照らす夜空の下、海斗と手を繋ぎ歩く。



「ねぇ、海斗…」



「何だ?」



「赤ちゃん、居たら良いね」



誠之介君が祈り、信じてくれて。

海斗が子供を望んでくれてる。

私だって、赤ちゃんを産みたい。

星を見上げ、祈りのポーズ。



「…可愛い、成美」



後ろから抱き締められ、ドクンと心臓が跳ねる。

いつ人が通るかわからない道。



「…帰ろう。バイトもあったし、ゆっくり寝よう」



妻としての幸せを、体いっぱいに感じた。




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