LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「うん。それに昨日…誠之介君と家にあったビール呑み切ったみたいで。帰って来て、好きなビールがないなんて、可哀想でしょ」



海斗はビールが切れた時、別に文句は言わない。

しかし、やっぱりあったら嬉しいと思う。

私は、海斗が禁煙してくれた事だけで、ありがたい。

だから、ビールまでは取り上げられない。



「けど、大丈夫なの?それ重いでしょ」



「大丈夫だよ。今日はクリーニングに出したスーツを取りに行くから、車で来たの」



コインパーキング代で、1時間分の時給が飛んで行くけども。

それでも歩きや自転車はキツいから、車なんだよね。
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