LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「……いたい゛っ…痛いよ…暢、……!」



下川さんの名前を呼び、痛みを堪えようとしてる芽ちゃんをミラー越しに見て成美を見る。



「…下川さん、間に合うかもっ」



携帯を握り締め、到着を願ってる。

病院前に一旦、車を停めて、芽ちゃんを看護師さんたちが待機してる入り口まで支えた。



「私が駐車して来る!」



ソワソワしてる成美が、運転席に走り、正面の駐車場へハンドルを切り、入って行く。



「大丈夫かよ…;;」



珍しく荒々しい運転をする成美を気にしながら、中から呼ばれて、院内へと入った。
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