LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
生還して来た成美が2人を抱き、ようやく来た。

不安定の状態で、小さい体で慌ててる永斗を抱き上げ、待合室のソファーに座り、下川さんを待つ。

走ったとしても15分。

…もうそろそろか?

ーードンッ



『なぁ゛!自動ドアかよ!;;』



そう思ってると、自動ドアに体当たりした下川さんが現れた。

成美と2人、同情と呆れで歪む顔で見てるも、視線に気付いてないらしく、汗だくで分娩室の方へ行ってしまった。



「…あの夫婦、大丈夫かな」



「…あの2人だから、大丈夫だ」



根拠は全くないけど。

でも、2人なら大丈夫だと思えるんだ。
< 514 / 538 >

この作品をシェア

pagetop