同じ空の下
1時間すると、みどりがようやく落ち着いたのか、顔を上げた。
「…みどり?」
「…んっ、ごめーん!
隼人に迷惑かけちゃった!」
みどりは、泣きながらくしゃとした笑顔を見せて、オレに謝ってきた…。
オレは止められなかった…
みどりを抱きしめていた…
「…は、はやと!?」
みどりがビックリしながら慌てていた…。
「みどり…
何かあったから、ここにいるんだろ?
…迷惑とか思わなくていいから。
聞くしかできんけど、話聞くから…。」
「…ぐすっ」
またみどりが泣き始めた…。
そして泣きながら話してくれた。
「…親が離婚するかもしれないから、みどりはどちらに着いて行くかって…
あたし…そんなの選べないよ…。
お父さんもお母さんも大好きだもん。」