リア充彼氏!!
窓を開けた正面には、同じ窓があって距離は、わずかに三メートル。
そこには、私と同い年の男の子が居る。
「んだよ渚、朝っぱらからうるせーぞ」
「ミヤが言えることじゃないでしょ。そっくりそのまま、返します」
「あ?何?聞こえねー」
「イヤホン取れ馬鹿っ!」
そう窓から怒鳴ると、ミヤはしぶしぶイヤホンを取った。
「…で?何?」
ミヤは呆れ顔で、私を見た。
呆れたいのはこっちの方だよ…
「で?っじゃないよ。何してんのよー」
「は?何って?」
「そーれ」
私は、ミヤが今肩にかけている物を指差した。
「あー、コレ?見て分かんねー?ギ…「ギター、でしょ」
「知ってんじゃねーか」
「当たり前でしょ。それより私が聞きたいのは、何で朝からギターやってんの」
私はものすごーく、嫌な目で見つめた。
「そんなん、俺の勝手だろー」
「じゃ、せめて、そっちの窓閉めてよ。うるさいし、近所迷惑でーす」
「朝日を浴びながら、華麗にギターをする俺…!…いけてるZE」
わぁ…頭がイカれてる