リア充彼氏!!
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よし、着替え完了。
私はもう一度、鏡の前に立った
「今日から高校生かぁ…」
私、鷹野 渚(タカノナギサ)は、今日から高校生になるのです。
「あっ、いけない!忘れるとこだった!」
私は、長い前髪をまとめて三つ編みをし、左にながして、ピンで止めた。
うーん、前髪は別にこれでいけるけど…
「髪…伸びたなぁ」
中学の時はすっごく短かったのに、今は肩より少し上ぐらい。
「ん〜…でも髪切るのめんどくさいしなー。ま、いいや」
スクバを手に取って、部屋を出た。
「おはようなぎちゃん、やっと起きたのね♪」
「おはようお母さん」
「随分と遅かったな渚」
ビクッ!!
「…すっ、すみません……」
にこやかと笑う母とは裏腹に、ソファーで堂々と座るお父様の声は首筋がゾッとする。
「鷹野さん、お姉ちゃんミヤ君と話してたよ」
鷹野さんの向かい側に座るこの子は、妹の
鷹野 なる。小学五年生。
なっちゃんは、クールで集団行動が嫌いな子。
胸まである長い髪を、下で2つ結びにしている。
「ほぉ?朝っぱらからか?」
見た目超イカツイ男は
鷹野 海陽(カイヨウ)。愛称、鷹野さん
周りからよく、親戚の人?って聞かれるけど、正真正銘の父です。
これは小学生からの癖なんです。理由は…
「別にそんなんじゃないですからね」
「そんなの知ってる。あいつはバスケ命、だからな」
「残念ながらミヤは今、ギターにハマっている様子ですよ?」
「んだと初耳だぞ…。オイ渚、今日の帰り翔梧家に連れて来い。俺が一発殴ってやる」
「いやいや、犯罪になります!」