リア充彼氏!!
「行ってきます」
「行ってらっしゃーい!」
「おう」
「行ってらっしゃい、気をつけてね♪」
―ガチャン
□□□
私もそろそろ行こーかな…
「私も行くね。…行ってきます」
「おう」
「行ってらっしゃい♪」
スクバを手に持ち、玄関で靴を履いた。
―ガチャン
「わぁ…桜だぁ…!」
綺麗だなー
今、4月だしね。
しばらく家の前で、桜を眺めていると、隣の家からドアの開く音が聞こえた。
―ガチャン
「んじゃ、行ってくんな」
「きーつけてな」
この声は……ミヤだな
「お、渚じゃん」
「おっす」
「おっすって…。まーいーや、一緒に学校行こーぜ」
「うん」
あ〜そーか!
ミヤと同じ学校なんだ、私!
「……忘れてた…」
「ん?何か言ったか?」
「何でもない!」
私はスタスタと先を歩くミヤの所まで走って、横を歩いた。
「それよりさー、渚はバスケ入る?」
「…入んないね」
「意外と答えはえーな!鷹野さんに、んなこと言ったら殺されんぞ」
「そーゆうミヤだって入る気ないくせに」
「まーなー。小中頑張ったし、高校は楽したいって感じ」
「私もー、高校は楽しく過ごそうって決めてたし!」
私だって、パァーと遊びたい!
「でもさ、鷹野さんに言ったら、どーなるんだろーな」
「考えるだけで体がゾッとするよ…」
私達は今、絶対真っ青な顔になってる。