桜星サンセット
「では、今日はこれで終わりです。明日は創立記念日でお休みです。あさってからは本校の生徒として自覚を持って登校してください」

話が終わると一斉に届出書をもらうために先生の下へと集まった。

髪の毛の届出書にアルバイト、メガネの届出書なんてのもあった。

そんなにみんなが天然の茶髪のはずは無いけれど、親が許可を出しているなら学校側もOKということらしい。

先生もそのへんは分かっていて全員分の届出書を持ってきていた。

なんだ、やっぱりここってゆるいんじゃん。

先生が出て行くと今度はアンの周りにみんなが集まった。

「超かわいい。芸能人かモデルなの?」

「さっき聞いてくれてありがとね。助かったよ。昨日茶色にしたばっかりなんだよね私」

「友達になってよー」

「私も!」

「彼氏とかいる?いるよね?どんな人?」

「もしかしてハーフなの?」

質問攻めにあっていた。

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