桜星サンセット
「アンコーちゃん!!高野さんすごいの!!」

ある朝、教室に着くなり舞ちゃんが叫ぶように言った。

「見て、あれ」

興奮しすぎてそれしか言葉が出ないようで、外を指差した。

その先には、生徒会長と女の子が楽しそうに笑っていた。

生徒会長が何?

「あ、あれ、高野さん」

え?うそ。

もう一度2人を見た。

そこにいるのは、前の高野さんでも、アンの真似をした高野さんでもなく、新しい高野さんがいた。

少しだけ茶色のゆるやかなウェーブがかかったセミロングに、清楚系のメイク、なんだかちょと痩せてて、普通にかわいい?

「つきあってるらしいよ、2人」

その言葉にまたびっくりした。

「本当に?なんでそうなったの?いつから?」

「分からない。でもつきあってるのは本当」


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