桜星サンセット
文化祭
2学期のメインイベントはなんといっても文化祭だ。

うちの学校は別の学年のクラスと一緒になって一つの出し物をするのが決まりだった。

どのクラスと組むかはくじ引きで決められ、私達のクラスは3年1組と組む事になった。

それは生徒会長のクラスだ。

3年だったら文化祭に慣れてるし、中心になってやってくれるから別に良いんだけど、なんかね。

高野さんと生徒会長がつきあってる事に反感を持っている人も多いし、イチャイチャされてもねぇ。

「3年1組ってカッコイイ先輩多いんだよね。なんかチャンスじゃない?」

みんなは高野さんの事よりそっちが気になっている。

「そう、そう。加藤先輩でしょ、戸塚先輩に佐伯先輩、岡崎先輩も良いよねー」

「土屋君いいクジ引いてくれたね、絵梨」

「まあ、あいつが役に立ったのそれ位だね。もう、別れたし」

えーー、そうなんだまだ、数ヶ月しか経ってないのに知らなかった。

みんな色々あるんだな。

「コウちゃんは誰が好み?」

「今言った人全部知らない」

「うそっ。加藤先輩なんて生徒会長より人気有るんだよ。超カッコイイし」

そうなんだ。

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