桜星サンセット
「良い絵だろ?加藤の絵」

振り向くと生徒会長が立っていた。

「それ高校生で全国1位になったんだよ」

「全国で?」

「そう。それなのにあいつ焼却炉に捨てたから、オレが拾ってきて飾った」

「捨てた・・・?なんで捨てたんですか?」

「あー、まあ、いろいろあって・・・。余計な事言っちゃったかな?あいつああ見えて結構傷つきやすい男のコなんだよ。ハハハッ」

笑い声は寂しく響いた。

「あ、じゃあ、白井さんにこれ渡しといて」

私に鍵を渡すと、逃げるように出て行った。

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