桜星サンセット
その夕日に照らされたコウスケの笑顔を見て、私は、気付いた。

一瞬心臓が止まったような感じがして、その後、大きく動き出した。

まるで一度生まれ変わった様に。

目にじわっと涙が滲む。

私、コウスケが、好きだ。

今、気付いた。

涙が出るほど好きなんだ。

「あっ、ごめん。そんなに高いの嫌いなんだ」

あせって私に駆け寄った。

「あー、タオル置いてきちゃったし・・・。こんなとこ連れてきて、オレが悪かった。あーー・・・」

勘違いしてる。

すっごいおろおろして、面白い。

「ちがっ、アハハッ・・・」

「何笑ってんだよー。なんだよー、あせるじゃん」

ホッとして笑い出した。

「ごめーん」

私もおかしくて笑った。

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