桜星サンセット
屋上で夕日が沈むのを見てから、コウスケに家まで送ってもらって帰った。

別れ際、一枚のメモを渡された。

「これでもう、怒るなよ」

紙には番号とアドレスが書いてあった。

ああ、なんで教えといてくれないのって、興奮して叫んだんだ。

恥ずかしい事したなー。

「うん。送ってくれてありがとう」

「じゃ」

コウスケの背中を見送る。

紙を握り締めた手が熱い。

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