桜星サンセット
「舞ー、こっち」

４人組の１人が手を振っていた。

舞ちゃんの友達のオサムくん、男子側の仕切りをしてくれた。

４人づつ向かい合ってテーブルに着く。

恥ずかしくて顔が上げられない。

横目でみんなを見ると舞ちゃんと奈々ちゃんはキョロキョロと男の子を見比べるように見ていて、アンは誰を見るとも無く笑顔を作って前を向いていた。

ああ、そうか、笑顔を作らなきゃ。

思い切って顔を上げると向かいの子と目が合い、びっくりしてやっぱり下を向いてしまった。

簡単に自己紹介をして合コンは始まった。

「コウちゃんだよね？」

さっき目が合った広くんが話しかけてきた。

「なんか、無理やり連れてこられたって感じ？」

「いえ、そんな事ないです」

「じゃあ、いいけど。オレらアンコーちゃんが来るって聞いてすっごくはりきって来たんだよね。有名だから２人。なんかオレあがっちゃってるし」

「あ、いえ。私も慣れなくて緊張してます」

「敬語はいいよー、同級生だし」

「あ、は、・・・うん」

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