桜星サンセット
「なに、お前?」

そのぶっきらぼうな言い方とキッとこっちを見た細い目にちょっとムカついた。

「アンの友達ですけど・・・」

「アンの?」

一瞬目を丸くしてから全身をじろじろと見た。

背が高く上から見下ろされる感じも嫌だ。

ちょっと失礼じゃない?

「もしかしてお前、コウ?」

「そうだけど・・・」

「ふーーん」

今、鼻で笑われた気がする。

何なのこの人?

「あなたは誰?」

「友達とか無理。お前にアンの相手なんて・・・」

私の質問は無視され、笑いながらその人は言った。

なんなの?なんなの?

「どういうこと?」

その言葉も笑っていることにも腹が立つ。

「お前にアンを理解できるのかって聞いてるんだ。どうせ、うわべだけの付き合いだろう」

急に鋭い顔になって、真っ直ぐな目で私を見た。

文句を言いたいのだが、その問い詰められるような目に体が固まる。

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