桜星サンセット
「やるねぇ、コウスケ。今回のイベントの運営の一部を任されてるらしいからはりきってるのかな？」

３日にも渡って行われるイベントは、この案内状の数から見ても大きなものだ。

私と同じ年なのにすごいな、単純に思った。

「跡取り息子だからね、コウスケは。とにかく助かったね。これならなんとか終わるかも」

慣れたせいか昨日よりスムーズに進んだ。

ちょっとしたコツも掴んだ。

あいつになんか負けていられない、変なやる気も沸いてくる。

そうやって頑張ったが、３分の１は残ってしまった。

「頑張ろうね」

合言葉のように励ましあいながら今日も松田屋に行く。

今日で終わらせなければならないのに多分無理だな・・・。

でも出来るところまでは頑張ろう。

初めてのバイトだもん。

諦めと奮い起こした気持ちが入り混じった状態でドアを開ける。

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