Perfect



それは放課後に訪れた。





あたしとユメは
いつも通り、帰ろうと
中庭を歩いていた。



『あっ!!!』



「どした?」



『忘れ物した!!
ちょっと取りに行ってくる~!!』



とか言ってユメが教室に
走って行ったから、
あたしは中庭のベンチに寝転んで
戻って来るのを待った。






『ねぇ、』



「ん?」



男にしては透き通った
綺麗な声が聞こえてきたから
あたしは閉じていた目を
左だけ開けて声主を見た。



『君ってレイカちゃん?』



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