Perfect



『外見が負けた相手は男の子って…』



足を組んで頬杖をしながら
ユメが半ば呆れ顔であたしを見ている。



「まあ、顔を男と比較するのも
おかしいって分かってるけど、
でも負けたって思ったの。」



『なんで?どこが?
レイカは誰もが認める美人じゃん』



そうかもしれないけど、



「あたしがもし男だったら
アイツに負けてた。
反対にアイツが女だったら
それでも負けてた。
それぐらい顔が、全てが整ってた。」



『へー。
レイカが人を持ち上げるんだね…』



確かに。
あたしは自分に自信があるから、
人を讃えるなんて事はしない。



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