俺は彼女の名前を聞いたことがない
3時間後。



やっと俺達の出番がやってきた。


足が痛いから早く乗って腰を掛けたい。


おじいちゃんか俺は。




俺が座席に座るとすでに彼女は準備万端、いつでもOKのようだ。



全員が座ったのを確認し、スタッフの人が出発の合図である笛を吹いた。




ピーッという音と同時にジェットコースターはゆっくりと動き出す。



このジェットコースターは最初に上に上がってその後高速で下に落ちていくというどこにでもある形式だ。




ただ、このジェットコースターは他のとは違い、走る距離が長い。とにかく長い。



距離の長さでいったら世界一なんじゃないだろうか。



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