記憶が思い出に変わる時(仮)
「ゆーりちゃんは、お兄ちゃんのことすき?」
「し…いな…ちゃん…?」
じっとあたしを見て首を傾げる。
「お兄ちゃんのこと、きらいなの?」
「えっ、ううん!!」
「じゃーすき?お兄ちゃんはゆーりちゃんのことだいすきなんだよぉー♪」
「へ⁈…し、椎名ちゃん、それはー…」
すると、いつもの笑顔で言った。
「お兄ちゃんね、ゆーりちゃんといる時、すっごく楽しそう!」
「椎名…「しぃ、ストップ」」
「あ…」
「おにーちゃんっ」
ドアの前に立つ日向が…いた。
いつもの無表情でいてよ…
椎名ちゃんがいるから?
学校では…
そんな柔らかい表情しないくせに…