記憶が思い出に変わる時(仮)

*Side優梨




気持ちよく晴れた朝。


おろしたての制服に
腕を通して


長く真っ直ぐに伸びた黒髪を
高く、後ろでひとつに結った。



「入学おめでとう」の言葉が
あちこちで飛び交う中、
あたしも今日、高校生になる。


願わくは君と共に――…





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