記憶が思い出に変わる時(仮)




「後で職員室に来るように」

え…?

「一旦これは預かる」


取り上げられたバッグ。

…何?
あたし何もしてない…



―クスクス

小さな笑い声が聞こえて バッと顔を上げたけど
その源は分からなかった。


高校入学したてで
あたしを知る人なんて言えば
…なんとなく、わかるけど。




「優梨っ!」


授業終わりのチャイムと同時に
由衣がとんできた。

< 24 / 151 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop