記憶が思い出に変わる時(仮)
「…お前」
「?」
「お前、だろ?さっきの」
「…さっきのってぇ?」
う、わ。
怒りのオーラ増量。
「しらばっくれてんじゃねぇぞ」
「ま、待って!村岡くん!」
そのまま掴みかかりそうな村岡くんを必死に止めた。
「んだよ」
「こんなの、
相手するだけ無駄だから」
ちらっと岩瀬は勿論
さっきまで村岡くんと相手していた顔ではなくて。
…こわ。
睨みだけでなんか刺さりそう。
「何よ、こんなのって」
「いつまでも優梨に
突っかかってんじゃないよ」
村岡くんを連れて
反対側の席へ戻った。
「いつまでもって?」
「…」
話していいものなのか、
村岡くんを見上げる。