記憶が思い出に変わる時(仮)
悪い人ではなさそうだし…
教室はみんなの声がうるさくて
あたしたちの会話を聞いてる人は誰もいない。
「優梨は、
…中学のころから
いじめられてたの」
「あいつが…?」
「理由はあたしからは
言えないけど…」
―ガラッ!
教室が一瞬しらけた。
「優梨!」
ニコッと笑うと静かに
由衣の元へきた。
「帰るね」
「えっ?優梨、授業は…?」
「なんか、停学?みたい」
「停学って…何で優梨が…」
なんて悲しそうな顔で
笑うのよ…