記憶が思い出に変わる時(仮)
*in教務室
「服部、これはなんだ?」
先生の手にしたものは
ナイフだった。
「…わかりません」
本当に知らないのに
はぁーっと大きなため息をつかれた。
まるであたしに
呆れているかのように。
あたしって、
そういう風に見えるのかな…
「お前のカバンから出てきたんだ」
「っでも!」
「実際にお前がやったところを見たって奴もいるんだ」
まさか…岩瀬さん…?
「今日から5日間停学だ」
「…っ」
「話は以上だ。授業始まる前に荷物持って行けよな」
話を聞いてよ…
先生…
あたしは職員室を追い出された。