記憶が思い出に変わる時(仮)
「ほら~、元気なら2人とも教室戻りなさ~い」
「あ、はい…」
あたし達は
保健室を追い出された。
…授業には行きたくないし
かと言って
まだ家にはお母さん達が
いるだろうし…
「優梨」
ドキッ
「はい?」
…“優梨”
「ちゃんと寝ろよ」
それだけ言って
日向は歩いて行ってしまった。
「な、にそれ…」
心配してくれるの…?
胸の中が
なんだか温かくなった。
そういえばあたし、なんで倒れたんだっけ…
単なる寝不足?