記憶が思い出に変わる時(仮)




「きゅーけーいっ!」



「マネージャー、飲み物ーっ」


「どうぞ」




「…」

「…」

「何か言ってよね。はい、日向の」


やっぱり無言で飲み干した。

昨日のは何だったの?


「服部ちゃん、おかわり」
「はい!太雅先輩もお疲れ様です」

「ありがと。ね、それよりさ」

「はい?」

「“彼氏”、どんな人?」
「え、え…?」



なんで今?

日向は壁に寄りかかって
顔にタオルかぶって休んでいる。


聞かれたくないけど
先輩の言うことだしなぁ…
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