記憶が思い出に変わる時(仮)





「えと、自分と同い年でバスケが上手くて…」

「この学校…じゃ、ないよね」

「はい、高校から県外に行っちゃって…」

「へー遠恋、ね。心配じゃない?」

「心配…ですけど」

「その彼氏くんもさ、服部ちゃんのこと」

「…」

「もしかして連絡取ってないの?」



やだ…
あんまり触れないで…


あたしは陽希を信じてる。

「名前は?」

止めて―――…


「優梨」


いつの間にかタオルを取って会話を聞いていた日向が欠伸をしながら言った。


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