記憶が思い出に変わる時(仮)
かっこいい…
「…3ポイント…」
「優梨、拾ってこい」
「はぁぁぁぁぁ!?」
な、何それっっ!!
「じゃあお前がスリー入れろよ」
「…」
何もしないよりは
当たって砕けろ…だよね。
「どこ、狙えばいいの?」
「ゴール」
「…んなこと分かってるよ」
はぁーっと大きく息を吐いて
ボールを飛ばした。
―ガッ
「あっ!」
ボールはリングに跳ね返ってしまった。
大人しくボールを拾うか…
「日向っ!」
「さんきゅー」
―ドキッ
いつもは笑わないのに…
―シュッ
練習と違って
すごく楽しそうに見える…
「っしゃ!見たか!!」
そう言って
笑う姿はまるで
あの人のようで――…