記憶が思い出に変わる時(仮)
陽希から連絡がないとか
言ってたな…
「あいつは知ってんのか?」
「…事故のことは…。でも、優梨は陽希が生きているって信じてる…っ!」
「じゃあ、あいつはどこに…」
そこまで言いかけて
ハッとした。
「…まさか、死ぬなんて…考えてないよな?」
「…」
そういえば、
桜がどうとか言って
窓から落ちそうなことが
あったな…
あれは…そういうことだったのか…?
だとしたら
早くあいつを見つけなければならない。
「あいつの行くあてはわかってんのか?」
五十嵐は弱々しくつぶやいた。
「そんなの、わかんないよ…」